2007年12月09日

99%の誘拐

岡嶋二人(おかじま・ふたり)=徳山諄一(とくやま・じゅんいち)と井上泉(いのうえ・いずみ)の共作筆名=による「99%の誘拐」を読んだ。1989年第10回吉川英治文学新人賞を受賞した作品で当時かなり話題になったらしい。18年前にこのようなコンピュータを駆使して完全犯罪を目論むストーリーを考えた作者には驚きである。18年前から比べたらコンピュータは日進月歩の早さで進化し、携帯電話の普及も想像できなかったのではないだろうか。きっと違ったストーリーも考えられたのではないかと思うのだが、18年後の今読んでみてもその部分を差し引いて考えたとしても十分面白かった。続きを読む
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2007年10月01日

影踏み

「半落ち」の映画の原作者としても知られている警察小説として確立させた横山秀夫の「影踏み」を読んだ。警察側の人間を描くことが多かった作者が、正反対の立場である通称「ノビ師」と呼ばれている犯罪者を主人公にした異色の連作短編集である。「ノビ師」とは人が寝静まった深夜などに住宅に忍び込む侵入盗をいう。主人公の特異なキャラクターと周りの人物たちの人間味あふれる描写に、読み応えの充実感を味わった。
星5つ満点の
★★★★★

「影踏み」横山秀夫・著
祥伝社文庫(オリジナルは平成15年11月、四六判で刊行)
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